アミライズ株式会社 代表取締役 池田 裕策 様
2002年(鹿児島大学)工学部建築学科卒、卒業後大学院を志望し勉強する傍ら、オープンして数年の個人学習塾で講師としてアルバイト勤務に従事。
2002年、アルバイト先の代表から社員として働かないかというオファーを受け大学院に行くことを断念し、塾の職員として働くことを決意。
学習塾拡大の為に尽力し、2007年に法人化し、2021現在その塾は近畿地方を中心に約100店舗規模の学習塾を展開している。
2014年に独立し株式会社アミライズ設立後も、アドバイザーとして業務委託契約で社員研修や店舗拡大、運営コンサルティング業務に従事する。
前回までのインタビュー
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1番大事なことは楽しく充実した仕事が出来る環境作り
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そうなると塾としてはマイナスになるのではないでしょうか?
そうですね(笑)
自習時間の人件費はマイナスになりますね。
ただ自習時間を設ける事のプラスの効果はそれ以上にありました。
私もそうでしたが、幼いころに塾に行っていた頃には正直親に言われていたから何となく行く、悪く言えば嫌々行っていたことってありませんでしたか?
人によって違うとは思いますが、今でも塾に行くきっかけの多くが親に勧められたからっていうのは非常に多いんです。
自習時間を作る事によって生徒は家で勉強するより、友達もいる塾の自習時間で勉強したくなっていきます。
要は塾に行くことは楽しいんだと思うきっかけ作りの一環ですね。
そうすることによって、自習時間の前後の教科も受講しようという流れになることもあります。
実際、通常授業の参加人数も増えたのと、自習が楽しいので塾生が学校の友達を呼んできて新規入塾者に繋がりました。
また自習時間に授業の予習復習をする子が多かったので、通常の授業も理解力が深まっているのか以前よりスムーズに進行できるようになったそうです。
もちろんこのケースがどの塾にでも当てはまる訳でありませんので、あくまでも一例です。
えっ そうなんですか! 聞いていると良いところだらけだな!と思ってしまったのですが(笑)
池田)塾の特徴やその土地柄とかで全く違いますね。
ご指摘があったように人件費もかかりますし、先程の例ではたまたま自習時間というプラスアルファの労働時間に対して協力してくれる人がいただけですし、
そもそもその塾にそれだけのリソースがあるのかという問題があります。
また塾の問題点やスタッフのモチベーションも影響しますし。
以前、塾に落書きコーナーを作ったら、その教室の問題点が解決したなんて話もありましたよ(笑)
何ですか その面白そうな話は!(笑)他の質問が出来なくなると良くないのですが、そのお話も教えて頂けますか?
一見塾に関係なさそうな施策ですよね(笑)
その塾は土地柄スポーツが盛んな場所にあって元気いっぱいの子供が多かったんです。
それ自体はすごくいい事なのですが、元気が有り余っているのか、塾でも授業中に壁に落書きしたり、少しやんちゃというか勉強に集中しない子がいたりと、教室長が非常に困っていたんです。
女性の教室長だったのですが、非常に真面目で子供に勉強教えることも子供と接する事も大好きだったのですが、それが上手くいかないことに対して非常にストレスを感じていました。
そこで私は思い切って、逆に教室に落書きできるコーナーを作って、そこで落書きしてもらったり、絵をかいたりメッセージを書いたりできるようにしました。
また生徒と交換日記も始めました。
そういったことを繰り返していくうちに塾生と先生に信頼が生まれ授業態度も次第に良くなっていきました。
塾生もこの塾面白いということで友達を呼んで塾生数増に結果的に繋がりました。
その教室長はストレスを感じていたので、退職を考えていたそうなのですが、教室の雰囲気が良くなり、仕事が楽しくなり、やりがいや喜びを感じ退職を取りやめ
継続していくことを決めてくれたことが私としては一番嬉しかったですね!
スペシャルインタビューは全4回
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