現金が足りない・多い 帳簿が合わない時の仕訳方法

帳簿をしていると、どうしても手元にある現金と帳簿上の現金が合わない、ということが生じることがあります。

もちろん、どこかに原因があるはずなので、探しますよね。

よくあるのが領収書の出し忘れや、金額の間違いです。

この記事を読んだ方が良い人

  • 現金が合わなくてどうしてよいのか困っている
  • 現金が多すぎる時の仕訳が分からない
  • 現金が少ない時の仕訳が分からない

上記に当てはまる方は最後までこの記事を読み進めて疑問を解決し、現金の過不足を整合しましょう。

まずは、現金が足りない時の仕訳です。

 

現金が足りない時の仕訳方法

現金が少し足りない時は『雑費』として仕分けをすることが多いと言われています。

足りないということは、何かしらに使ったのであろう、という意味での仕訳です。

もちろん、このような仕訳は好ましくありませんので、やむを得ない処理となります。

金額が大きいときは『雑損失』として仕分けします。

雑損失という勘定科目を利用すると、

『この会社は現金管理がきちんとできていないんだな』

とすぐに分かってしまうので、できれば使いたくない勘定科目ですね。

いずれにしてもこの仕訳の税区分は非課税になることもご注意ください。

現金が多いときの仕訳方法

今度は現金が多い時です、この時は『雑収入』で処理します。

こちらも同様にやむを得ない処理ではあります、金額が大きくなると違和感のある仕訳となります。

現金が多い・足りないの原因に対処しよう

そもそも、経理をきちんとしていればこのようなことにはならないのですが、日々の忙しい業務に追われてしまうと小さなミスは起こるものです。

大事なことは、ミスが起こらないように予防策をはっておくこととされています。

ここではいくつかの方法をご紹介します。

① なるべく記録の残る取引に切り替える

大原則として、現金を使わなければこのようなミスは起こりません。

また、一つ一つの取引の記録が残っていれば後から確認することができますよね?

例えば、電車。

現金で切符を買うと分からなくなってしまいますが、交通系カードを利用することで後から見返すことが可能です。

こうすれば現金の行方不明を減らすことができます。

② 事業用の財布を用意する

個人事業主がよくやる方法です。

特に個人事業主だと、事業用のお金なのかプライベートのお金なのかがわかりにくくなることがよくあります。

現金、カード、領収書を管理できる簡易なもので良いので財布を1つ用意し、そちらで管理します。

従業員の分までは管理できませんが、個人事業主のミスはある程度防げると思います。

③ 現金支払いからクレジットカード決済に移行する

究極は、現金を使わないことです。

すべての支払いを事業用クレジットカードで行えば、すべての記録が残ると同時に現金のミスは消失します。

これは100%を目指すと良いと思います。

もちろん100%は無理です、クレジットカード決済に対応していないお店もまだあるので。

脱現金が叫ばれる昨今ですから、可能な限りクレジットカード決済に切り替えてみてはいかがでしょうか?

現金出納帳を記載する機会が減るため帳簿が楽になることを実感できると思いますよ。

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現金が多い・少ない時の仕訳まとめ

  • 現金が少ない時は「雑費」もしくは「雑損失」
  • 現金が多い時は「雑収入」
  • なるべく現金を利用しない支払いに切り替える

今回ご紹介した仕訳は、どうしても原因の分からない現金の過不足に対して[

やむを得ず利用する仕訳であり、当然常用するべきものではありません。

つまり、日頃から現金管理をしっかり行うことと、可能な限りの現金取引を減らすことが肝要です。

私も、事業用の支払いはほとんどがクレジットカードや通帳に記録が残るものにしています。

現金はトラブルの元であり経理泣かせであることを肝に銘じておきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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