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棚卸資産とは?わかりやすい6つの計算と2つの仕訳の方法

2021年3月15日

棚卸って聞くと、年末にやる在庫の数を数えるやつ、そんなイメージがないでしょうか?

よく短期のアルバイトが募集されていますね。

これは何のためにしているかというと、会計処理に必要だからなんですね。

つまり、個人事業主は毎年期末に棚卸資産を計算して仕訳計上しないといけません。

  • 棚卸ってそもそも何のためにするの?
  • 棚卸資産って何?
  • 在庫の数は数えたけれど、どうやって金額に計算するの?
  • 売上原価って何のこと?

この中で一つでも該当する方は最後までこの記事を読んで棚卸資産について理解しましょう、個人事業主には絶対必要な作業です。

商品を仕入れた時の仕訳のタイミングと記帳方法

そもそも棚卸って何のためにするの?

事業をしていると資産という考え方が必要になります。

資産とは、将来あなたのお金を増やしてくれるものです。

もちろん現金や預金は資産ですし、売掛金も資産です、将来お金になる予定ですからね。

この考えでいくと、まだ売れていない商品、いわゆる在庫も資産に含まれますよね?

これを棚卸資産と言います。

棚卸資産を計算するために期末時期に行う在庫チェックのことを一般的に棚卸と呼ぶんです。

商品は仕入れるだけでは経費になりません、売れて初めて経費になるんです。

期末に現金をすべて仕入れに使っておけば資産が減って経費が増えるから節税になる、というのはおかしな話ですよね?

形が変わっただけですから、現金であろうと商品であろうと資産です。

在庫商品、原材料、製品、半製品、消耗品などが含まれます。

消耗品に関しては、国際会計基準では棚卸資産に含まれないそうです。

日本では含まれるものの、消耗品(文房具など)は金額的に重要性が低いため、購入時に経費として計上されていることが多いようです。

金額的に大きなものや、長期にわたって使用するものは固定資産として計上します。

棚卸でやるべきことと計算方法

棚卸でやることは簡単、とにかく何が何個あるのか計算するということ。

事業規模が大きくなると数えるだけでも膨大な時間がかかってしまいます、だからバイトを雇うわけですね。

数が分かれば、あとはそれを資産というお金の形に換算しないといけません。

個数×単価

個数は数えるだけなのですが、単価はけっこうややこしいです。

毎回同じ単価とも限りませんよね?

そこで、単価を計算する方法がいくつかあり、そのいずれかを事業形態に合わせて選択します。

選択した計算基準は基本的に変えませんので、あなたの事業に合致する方法を選択しましょう。

最終仕入原価法

届出を出していないとこの方法になります。

物販関係はこれがわかりやすいです、私もこの方法を採用しています。

最も決済期末に近い仕入れの単価を採用する

というものです。

個別法

一つ一つの取引の際の単価を採用する方法です。

最も単純で正確なのですが、とても煩雑です。

物販関係で毎回これをやっていると非常に業務を圧迫します。

宝飾品や不動産などで用いられます。

先入先出法

古い物から出荷する、という考えに基づいて計算する方法です。

実際に、在庫は古い物から出荷することが多いので実態に合致します。

ただ、仕入れ原価の変動が激しい場合は実態に合わない可能性もあるので注意が必要です。

平均原価法

棚卸資産の平均単価を計算し、これによって期末の棚卸資産の価額を計算する方法です。

総平均法と移動平均法に分けられます。

売価還元法

数が非常に多い小売業などで用いられる方法です。

売価が決まっていないと採用できない方法です。

棚卸資産の仕訳

棚卸資産が計算できれば、あとは記帳すればOKです。

ちなみに、会計ソフトを利用していればこの仕訳は半自動で行われます。

『期首商品棚卸高』、『期末商品棚卸高』というのが棚卸の勘定科目です。

まず、

12月31日 借方 期末商品棚卸高 ○○円 / 貸方 商品 ○○円

とします。

そして、この期末商品棚卸高がそのまま翌期の期首商品棚卸高になります。

1月1日 借方 商品 ○○円 / 貸方 期首商品棚卸高 ○○円

となります。

売上原価=期首商品 + 当期仕入 - 期末商品

です。

売上総利益=売上高 - 売上原価

です。

きちんと計算しておきましょう。

まとめ

この期末の計算をきちんとしないとどうなるでしょうか?

先ほどの計算式で言うと、売上原価が多くなります(期末商品は引かれるので)。

すると、売上総利益が減ります、つまり支払う税金が少なくなるのです。

つまり、税金の計算にかなり直結することなので、税務署も棚卸をきちんとしているかどうかを確認するわけです。

意図しない脱税と思われないためにも、正確な棚卸を心がけましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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