「やろうと思っていたのに、気づけば1週間も放置してしまった…」
「継続が苦手で、何をやっても三日坊主になってしまう…」
このような悩みを持つ方は少なくありません。
しかし一方で、誰に言われたわけでもないのに、黙々と習慣を積み重ねて成果を出している人がいます。
そうした“無理なく続ける人”たちは、何か特別な才能や強い意志を持っているわけではありません。
彼らの秘密は、「続けられる仕組み」を自分の中に作っていることにあります。
今回は、そんな“無理なく続ける人”たちが実践している3つの仕組みをご紹介します。
意志ではなく「仕組み」が習慣をつくる
① 「ハードルを極限まで下げる」
最初のポイントは、目標に向かう行動のハードルをとことん下げることです。たとえば「毎日ブログを書く」という目標を立てたとき、多くの人が「1000文字以上で、内容も役立つもので…」と、いきなり理想を高く設定してしまいます。
しかし、無理なく続ける人は違います。彼らは、「まずはタイトルだけ書いてみる」「1行だけでもOK」といったように、最小単位の行動から始めます。
この「最初の一歩のハードルを下げる」ことが、脳への負担を減らし、「やってみようかな」という気持ちを生み出します。結果的に、行動のスイッチが入りやすくなり、そのまま気づけばやっている、という流れを作れるのです。
② 「環境を整える」
継続には「意志の力」よりも「環境の力」の方が強力です。行動の成否は、意志よりもそれを取り巻く状況によって左右されやすいからです。
たとえば、SNS発信を続けたいのであれば、「スマホのホーム画面に投稿アプリを置く」「よく使うテンプレートを作っておく」「投稿する時間帯を決める」など、発信しやすい環境を整えることが重要です。
また、誘惑を遠ざける工夫も効果的です。集中したい作業の前にスマホを別の部屋に置く、テレビの電源コードを抜いておくなど、自分がついやってしまう「やらない理由」を先回りして封じておくことが、継続力を高めてくれます。
③ 「完璧より“記録”を優先する」
「今日は気分が乗らない」「忙しくて時間がない」と感じる日は誰にでもあります。そんなときに、“無理なく続ける人”が大切にしているのは、「完璧にやること」ではなく「何かしら記録を残すこと」です。
たとえば、「毎日運動する」と決めた人が、その日は1分のストレッチしかできなかったとします。でも、それをちゃんとカレンダーに「○」と記録します。大事なのは、「ゼロにしない」ことです。
人は連続した記録が崩れると、一気にモチベーションを失いやすくなります。逆に、「どんなに少しでも続けている」と記録が残っていれば、自信と達成感が積み重なります。
記録をすることで、「続いている」という実感が可視化され、それがさらなる継続の動機となるのです。
「意志」に頼らないから、無理なく続く
「やる気が出ない」「気分が乗らない」「時間がない」といった言い訳は、誰にでも訪れます。大切なのは、そういった“気分”に左右されずに済むような「仕組み」を持つことです。
今回ご紹介した3つのポイント――
ハードルを下げる
環境を整える
完璧より記録を優先する
これらはすべて、「行動を簡単にする」「続けたくなるように仕向ける」ための仕組みです。
意志ではなく仕組みで継続する。この考え方が身につくと、「無理なく続ける人」に、誰でもなることができます。
まずは、今あなたが「続けたい」と思っていることに、この3つの仕組みのどれか1つでも取り入れてみてください。
きっと、今よりも自然に、軽やかに、行動が続いていくはずです。