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「この人と話したい」と思われるプロフィール設計

2025年7月13日

今、SNSやブログ、オンライン講座などを通じて個人が仕事をつくる時代。そんな中、多くの人が見落としがちなのが「プロフィール(自己紹介)」の設計です。

スキルや資格は書いているのに、反応が薄い
商品やサービスは整っているのに、お問い合わせが来ない
フォローは増えても、会話や関係が生まれない

こうした“無反応な壁”の原因のひとつが、「話したくなる人=相談したくなる人」になれていないことです。

本記事では、“この人と話したい”“この人に相談したい”と思ってもらえるプロフィールのつくり方を、心理と構成から具体的に解説します。

なぜプロフィールが「最強の営業ツール」なのか?

たった一枚のプロフィール。されど、その印象がすべてを左右します。

なぜなら、人は最初に目にした情報で「関わるかどうか」を決めるからです。プロフィールとは、あなたの“空気感”と“信頼感”を伝える名刺以上の武器なのです。

よくあるプロフィールには、以下のような落とし穴があります:

・肩書きやスキルだけが羅列されていて“人間味”がない
・経歴が立派すぎて「話しかけづらい」印象を与えている
・「誰のための何をしている人か」が伝わらない

これでは、たとえ能力があっても“選ばれるプロフィール”にはなりません。

「話したい」と思われる人に共通する3つの要素

① 「あなたっぽさ」が伝わる
今の時代、サービス内容や価格だけで差別化するのは難しくなっています。だからこそ、「誰がそれをやっているか」に価値が集まっています。

・どんな想いでその仕事をしているのか
・なぜその道を選んだのか
・仕事以外ではどんな人なのか

肩書きや実績の“外側”にあるあなたの人柄や価値観に触れたとき、人は「この人、気になる」と感じます。

②「過去→今→未来」のストーリーがある
人は“ストーリー”に引き込まれます。

たとえば:

「かつて私は、自信がなく人に相談することが苦手でした。でも、自分の想いを少しずつ言葉にしていく中で、“共感される喜び”を知りました。今では、自分らしく発信を始めたい人の背中をそっと押すサポートをしています。」

このように、“過去の悩み→気づき→今の活動”という流れがあると、読み手は「この人、私のことを分かってくれそう」と感じます。

③「読者との接点」が含まれている
プロフィールは「自分語りの場」ではなく、「読者とつながる場」です。

だからこそ、読み手が自分を投影できるような“問いかけ”や“共通点”が必要です。

例:
「SNSで発信したいけど、何を書いたらいいかわからない」
「副業に挑戦したいけど、踏み出す勇気が出ない」
「資格はあるのに、自信が持てない」

そんな悩みに寄り添うような言葉を添えるだけで、プロフィールは一気に“会話が始まる場所”になります。

プロフィール構成テンプレート(5パート構成)

「どう書いたらいいかわからない…」という人のために、信頼と共感を得やすい構成テンプレートを紹介します。

① キャッチコピー(心をつかむひと言)
まず目に入る最初の一文は、あなたの世界観を伝える要です。

例:
「“ことば”で迷いを晴らす、自己表現サポーター」
「共感される発信を、ゼロから一緒に育てます」

② あなたは誰?(活動内容と一言の自己紹介)
・何をしている人か
・誰のどんな悩みをサポートしているか
をシンプルに伝えましょう。

例:
「フリーランス向けのプロフィール設計をサポートしている〇〇です」
「感情と言葉の整理を通して、自己発信をサポートする活動をしています」

③ ストーリー(過去→転機→現在)
あなたが今の活動に至るまでの背景を、ストーリーで語ります。

・かつての悩みやつまずき
・そこからどう変化したか
・今、どんな想いで仕事に取り組んでいるか

人は“想い”に共鳴します。事実より、感情を大事にしましょう。

④ 実績・信頼(さりげなく、でも確かに)
・これまでサポートしてきた人数
・メディア掲載や資格
・読者からの感想やお客様の声

過剰にアピールする必要はありませんが、“安心材料”として入れておきましょう。

⑤ つながりの導線(問いかけや行動の提案)
最後に、「あなたと関わると何ができるか?」を明示しましょう。

例:
「プロフィールを見直したい方、まずはお気軽にDMください」
「“共感される発信”に興味がある方は、無料メルマガをどうぞ」

行動を促す一文を添えると、読者との距離がぐっと近づきます。

「話したい人」とは、“完璧な人”ではなく“心がある人”

プロフィール設計のゴールは、「すごい人に見せること」ではありません。「この人と話してみたい」と思ってもらえる関係性の入口をつくることです。

だからこそ、大切なのは:

人間味を出すこと
ストーリーを語ること
“読者目線”で言葉を選ぶこと

完璧である必要はありません。むしろ、不器用でも誠実なプロフィールが、最も信頼されます。

ぜひ一度、あなたのプロフィールを「会話のきっかけ」として見直してみてください。そこから、新しい出会いや仕事のチャンスがきっと生まれます。

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