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「誰のために働きたいか?」が原点になる

2025年7月17日

「自分らしい働き方がしたい」
「お金だけでなく、誰かの役に立ちたい」
「もっと世の中に貢献できる仕事がしたいけど、具体的に何をすればいいかわからない…」

そんな想いを抱きながらも、つい「自分は何ができるか?」「自分は何が好きか?」と自分軸で思考が止まってしまう人は少なくありません。

しかし、本当に働き方やビジネスを生み出す原点となる問いは、「誰のために働きたいのか?」 という他者軸の問いなのです。

この記事では、なぜ「誰のために」が働くモチベーションや事業の強さの源泉になるのか、そしてその問いを起点とした具体的な働き方・ビジネス設計の方法を解説します。

なぜ「自分軸」では続かないのか?

多くの自己啓発やキャリア論では「自分の好き・得意を見つけろ」「自分の強みを深掘りせよ」と語られます。しかし、そこに留まり続けると、以下のような課題が起こりやすくなります。

迷走リスク
好きなことや得意なことが多すぎて何を選べばいいかわからず、あれこれ手を出して疲弊する

孤立リスク
自分視点でのみ物事を判断するため、顧客や市場のニーズとズレてしまい、成果につながりにくい

モチベーションの低下
自分軸だけでは「これをやる意味」が曖昧になり、熱量を維持できずに飽きてしまう

自分の軸は重要ですが、それを「誰のために活かすか」という他者軸と合致させてはじめて、初めて価値を生むのです。

「誰のために働きたいか?」の問いがもたらす3つの効果

1. モチベーションが揺らがない
「誰のため」という他者への想いは、自分の好き嫌いや気分の浮き沈みに影響されにくい。家族、特定のコミュニティ、未来の子どもたちなど、自分より大きな存在を思うことで、困難を乗り越える原動力になります。

2. ニーズとマッチする事業がつくれる
自分では気づかない潜在ニーズを、自分よりも当事者に近い視点で捉えられるようになる。リサーチや調査ではなく、**「自らの想いを共感でつなぐ」**ことで、顧客の本質的な課題解決にコミットできます。

3. 共犯者(ファン)が集まる
「誰のため」という共通の想いは、同じ価値観を持つ仲間や顧客との強い共感を生む。お金を払ってくれるだけでなく、一緒に事業を育て、拡散し、紹介してくれる“共犯者”が集まりやすくなります。

「誰のために」の問いをビジネス設計に活かす4ステップ

以下の4ステップで、他者軸を起点にした働き方やサービス設計を行ってみましょう。

STEP1:ペルソナではなく「ミッション相手」を定める
一般的なペルソナ設計とは異なり、自分が本当に働きかけたい相手を一人想定します。
具体的には…

年齢や性別、職業などではなく
どんな悩み・痛みを抱えているか
どんな未来を求めているか
あなたに何をしてほしいと思っているか

を深掘りすることで、あなたのミッションそのものが相手像になります。

STEP2:自分の「提供価値」を相手の課題にリンクさせる
自分のスキル・経験・強みが、ミッション相手のどんな悩みを解決できるのかを考えます。ポイントは、“解決策”を提示する前に「共感する」こと。

例:

「あなたも、夜眠れないほど育児ストレスに悩んでいませんか?」
「会社に合わず転職を繰り返した経験はありませんか?」

こうした共感のうえで、「だから私はこういう形で支えます」と提供価値を紡ぎましょう。

STEP3:相手と「一緒に進むビジョン」を示す
「誰のために働くか」を軸にすると、サービスや商品は単なるモノ売りではなく、伴走・共創のプラットフォームになります。

・共同ワークショップの開催
・「挑戦ノート」を相手と一緒に書き進めるオンラインコミュニティ
・継続的なサポート契約やコーチング

お金を払うだけでなく、相手も自ら動ける仕組みを設計することで、長期的な関係と成果が生まれます。

STEP4:成果を「相手目線」で定義し直す
最後に、ビジネスの評価指標も他者軸で再設計します。

売上ではなく、相手がどれだけ「前を向けたか」

継続率ではなく、相手の行動変化や満足度

紹介数ではなく、相手が次の誰かに渡したいと思った瞬間

こうした相手の成果を第一に考えることで、ミッションが深まり、真の価値提供が可能になります。

「誰のために」が原点の人は、強い

ビジネスやキャリアは、自分の都合だけで回せるものではありません。むしろ「誰かのために」を起点として設計することで、持続可能で、コミュニティと共創できる豊かな働き方が実現します。

あなたの「好き」や「得意」を超えた、本当の意味でのやりがい
共感と愛着を生む顧客・仲間との深い信頼関係
社会課題への貢献という大きな意味と結果

それらはすべて、「誰のために働きたいか?」という問いから始まるのです。

まずは、あなたが誰のどんな笑顔を支えたいのか、問い直してみてください。その答えが、あなたらしい働き方とビジネスの未来を切り拓きます。

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