「もっと自信を持ちなさい」
「自信をつけることが大切だ」
私たちはこれまで何度もこの言葉を聞いてきました。そのため、多くの人が「自信は努力して作るもの」だと考えています。
本を読んだり、成功体験を増やしたり、ポジティブな言葉を自分にかけたりする。確かにそれらは一時的に気持ちを前向きにすることがあります。
しかし、それでも自信が持てないと感じている人は少なくありません。
むしろ、「自信を持たなければならない」と思うほど苦しくなることもあります。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それは、自信が「足りないもの」だと考えているからです。
しかし実際には、自信は新しく作るものというよりも、もともとあるものを「外していく」ことで自然と現れるものなのです。
自信をつけようとするほど苦しくなる理由
自信を奪っているのは自分の中の思い込み
人は本来、行動する力や可能性を持っています。子どもの頃を思い出してみると分かりやすいかもしれません。
子どもは「自信があるかどうか」をあまり考えず、興味を持ったことに挑戦します。転んでもまた立ち上がり、うまくいかなくても何度も試します。
そこには「自信を作ろう」という意識はありません。ただやってみるという自然な行動があるだけです。
では、なぜ大人になるにつれて自信が持てなくなるのでしょうか。
その大きな理由の一つが、さまざまな思い込みを身につけてしまうことです。
例えば、
・失敗してはいけない
・人にどう思われるか気にしなければならない
・完璧にできなければ意味がない
・自分はまだ十分ではない
こうした思い込みが増えるほど、行動する前にブレーキがかかるようになります。
つまり、自信がないのではなく、行動を止める「余計なもの」が増えてしまっているのです。
自信を作ろうとすると行動できなくなる
自信を作ろうとするほど、行動のハードルは高くなります。
「もっと準備してから」
「失敗しないようにしっかり考えてから」
「自信がついてから挑戦しよう」
こう考えているうちに、行動のタイミングはどんどん遠のいていきます。
しかし多くの場合、自信は行動の前にあるものではありません。行動の後に生まれるものです。
実際、何かに挑戦している人の多くは、最初から自信があったわけではありません。不安や迷いを抱えながらも、とりあえずやってみたという経験を積み重ねていく中で、少しずつ自信が生まれていくのです。
つまり、自信を作ろうとするよりも、行動を止めているものを外していく方が自然なのです。
自信は「足す」より「引く」
自信を持つために大切なのは、新しい何かを足すことではありません。
むしろ、自分の中にある余計な思い込みを少しずつ外していくことです。
例えば、
「失敗してはいけない」という思い込みを
「失敗は学びの一部」に変えてみる。
「完璧にできなければ意味がない」という考えを
「まずはやってみることに意味がある」に変えてみる。
このように考え方を少し変えるだけで、行動のハードルは大きく下がります。
すると、自然と行動の回数が増え、経験が積み重なっていきます。その結果として、自信が少しずつ育っていくのです。
自信は行動の副産物
多くの人は「自信がついたら行動できる」と考えています。
しかし実際には、その順番は逆であることがほとんどです。
行動する
経験が増える
できることが増える
その結果として自信が生まれる
自信はこのプロセスの中で自然に生まれてくるものです。
だからこそ、「自信を作ろう」と焦る必要はありません。まずは自分を止めている思い込みを一つずつ外していくことが大切です。
自信はもともと自分の中にある
私たちはつい、「自信が足りない」と思ってしまいます。
しかし本当は、自信がないのではなく、余計な思い込みによって隠れてしまっているだけなのかもしれません。
自信は特別な人だけが持っているものではありません。行動する力や可能性は、誰の中にもすでにあります。
だからこそ、自信を無理に作ろうとする必要はありません。自分を縛っている思い込みを少しずつ外していくことで、本来持っている力が自然と表れてくるのです。
自信とは、何かを足して作るものではありません。自分を止めているものを外したときに、自然と現れるものなのです。