― 自分の選択に自信を持つための“思考の見える化” ―
現代は「選択の時代」といわれています。SNSやネットの発達により、私たちは日々膨大な情報と「選択肢」にさらされています。キャリア、ライフスタイル、人間関係……。どの道を選べばいいのか、どう決めれば後悔しないのか、頭の中で堂々巡りをしてしまう経験は、多くの人が持っているのではないでしょうか。
そんな「選択疲れ」「決断迷子」から抜け出すための方法として、今回は「日記思考」という習慣をご紹介します。
迷いが晴れる「日記思考」
「書く」ことで思考は整理される
「書く」行為には、心と頭を整える力があります。
私たちは日々、頭の中で大量の思考を巡らせていますが、そのほとんどは言語化されず、ぼんやりと浮かんでは消えていきます。
すると、自分が何を考えているのか、自分でもよくわからなくなってしまいます。
しかし、日記という形で書き出すことで、「思考の見える化」が起きます。たとえば、「転職したい気がするけど本当にそうなのか?」「起業したいけど怖い」「この人との関係にモヤモヤする」……そんな曖昧な気持ちも、文章にすることでその背景にある価値観や本音が見えてきます。
書くことで初めて、自分がどこで迷っているのか、なぜ決めきれないのか、その「構造」が明らかになるのです。
「記録」ではなく「問い」を書く
ここでの「日記思考」は、一般的な出来事の記録とは少し異なります。
大切なのは、「何が起きたか」ではなく、「その出来事に対して自分は何を感じ、どう捉えたのか」に焦点を当てることです。
たとえば、
・今日は仕事で失敗した → その失敗から何を学んだか?
・友人と話して楽しかった → なぜその時間が心地よかったのか?
・SNSで他人の成功を見て焦った → なぜ自分は焦るのか?本当に望んでいるものは何か?
このように「問い」を書き続けることで、自分の価値観や人生の軸が浮き彫りになってきます。
書き方にルールはいらない
「書く」と聞くと、構えてしまう方もいるかもしれません。ですが、日記思考において大切なのは“形式”ではなく“継続”です。
ノートでもスマホでも、朝でも夜でも、箇条書きでも長文でもOK。
誰かに見せるものではないので、綺麗に書こうとする必要もありません。むしろ、ぐちゃぐちゃでも感情がこもっている方が、自分にとっては「本音の記録」になります。
最初のうちは、「今日、自分が感じたことを3つ書く」など、簡単なルールを作って始めてみると、続けやすくなります。
「日記思考」は未来をつくる羅針盤になる
日々の中で感じたこと、ふと思ったこと、自分でも意味がわからない感情。そうした小さな“気づきの種”を日記に記録し続けると、やがてそれが「パターン」として見えてきます。
「自分はどんなときにモヤモヤするのか」
「どんな瞬間にやる気が湧くのか」
「何に怒りを感じ、何に感動するのか」
これらのパターンは、そのまま「自分らしい人生を選ぶためのヒント」になります。つまり、日記思考は単なる記録ではなく、「迷わないための思考の地図」として機能していくのです。
思考の「棚卸し」を習慣にする
私たちは日々、行動や結果にフォーカスしがちです。しかしその背景にある“思考”や“感情”に目を向ける時間は、意外と少ないものです。
だからこそ、週に1回、月に1回でも「自分の思考を棚卸しする時間」を持つことは、これからの時代を自分らしく生き抜くためにとても有効です。
もしあなたが「何をすればいいか分からない」「やりたいことが見つからない」と感じているなら、まずは今日から、自分の中にある「問い」と「感情」を書き出してみてください。
自分の人生を“自分の言葉”で取り戻す
日記思考は、自分の感情と思考を見える化し、自分の選択に納得感を持てるようにするためのツールです。
他人の正解や常識に流されがちな時代だからこそ、「自分の言葉」で人生を語れることが、何よりの力になります。
迷いがあるのは悪いことではありません。むしろ、迷いがあるからこそ、深く考え、自分なりの答えにたどり着けるのです。
その第一歩として、今日から1ページだけでも「日記思考」を始めてみてはいかがでしょうか。