マイナカードと免許証の一体化、申請の流れ

前回の記事では、マイナンバーカードと運転免許証が来年に一体化する予定ということをお伝えしました。

詳しくはこちら → 【最新情報】マイナカードと免許証の一体化、来年3月開始!

そしてマイナンバーカードと運転免許証の一体化手続きは、大きく分けて「申請」と「交付」の2つの段階に分けられます。

本記事では、それぞれの段階における具体的な流れを詳しく解説していきます。

 

1. 申請までの流れ

1.1 申請に必要なもの

  • マイナンバーカード
  • 運転免許証
  • 住民基本台帳カード(お持ちの方のみ)
  • パスワード(数字4桁)

これらの持ち物を準備した上で、以下のいずれかの方法で申請を行います。

1.2 申請方法

1.2.1 警察署での申請

お住まいの地域を管轄する警察署に出向き、申請手続きを行います。窓口での待ち時間が発生する可能性があるため、時間に余裕を持って行くようにしましょう。警察署によっては、事前に予約が必要な場合もありますので、事前に確認しておくとスムーズです。

1.2.2. 運転免許センターでの申請

各都道府県にある運転免許センターでも申請が可能です。警察署と同様に、待ち時間が発生する可能性がありますので、時間に余裕を持って行くようにしましょう。

1.2.3. オンラインでの申請

インターネットを通じて申請することも可能です。ただし、オンラインで申請できるのは、更新手続きの場合のみとなります。新規で免許を取得する場合や、失効後の再発行手続きの場合は、警察署または運転免許センターで手続きを行う必要があります。

オンライン申請には、マイナンバーカードと対応するスマートフォンまたはパソコンが必要です。また、申請時に顔写真の登録が必要となりますので、事前に準備しておきましょう。顔写真は、過去6か月以内に撮影されたもので、無帽、正面、無背景である必要があります。

1.3 申請から交付までの期間

申請が完了してから交付までにかかる期間は、申請方法や時期によって異なりますが、一般的には1〜2週間程度です。ただし、申請が集中する時期などは、さらに時間がかかる場合もあるため、時間に余裕を持って手続きを行うようにしましょう。

 

2. 交付

2.1 交付場所

交付は、原則として申請を行った場所(警察署または運転免許センター)で行われます。ただし、オンラインで申請を行った場合は、一部のコンビニエンスストアでも交付を受けることができます。

2.2 交付に必要なもの

  • 交付通知書(申請時に受け取ったもの)
  • 手数料

2.3 手数料はかかる?

一体化手続きには、手数料がかかります。手数料は、都道府県によって異なりますが、おおむね2,000円程度です。

なお、運転免許証の更新と同時に一体化手続きを行う場合は、運転免許証の更新手数料のみで一体化手続きを行うことができます。運転免許証の更新手数料は、都道府県や免許の種類によって異なりますが、おおむね3,000円〜4,000円程度です。

2.4 交付までの流れ

交付場所に出向き、交付通知書と手数料を提出します。その後、本人確認書類の提示や写真撮影などの手続きを行い、新しい運転免許証が交付されます。

 

3. その他

3.1 運転免許証がなくてもマイナンバーカードがあればOK?

マイナンバーカードと運転免許証の一体化は、あくまでも運転免許証の情報をマイナンバーカードに記録するというものです。そのため、運転免許証がなくてもマイナンバーカードを取得することは可能です。ただし、運転免許証の情報が記録されていないマイナンバーカードでは、運転免許証の代わりとして使用することはできません。

運転免許証を持っていない人が運転免許証を取得する場合は、従来通りの手続きが必要となります。詳しくは、最寄りの警察署または運転免許センターにお問い合わせください。

4. 運転免許証がなくてもマイナンバーカードがあればOK?

結論から言うと、運転免許証がなくてもマイナンバーカードがあれば運転はできません。

マイナンバーカードと運転免許証の一体化は、あくまでも運転免許証の情報をマイナンバーカードに統合するものであり、運転免許証自体が不要になるわけではありません。

運転免許証は、車両を運転する際に必要となる資格であり、道路交通法によって定められています。

一方、マイナンバーカードは、社会保障・税番号制度において、個人の身元確認や電子証明書によるオンラインサービス利用などに用いられるものです。

一体化により、運転免許証の情報はマイナンバーカードに記録されますが、運転免許証自体を携帯する義務は残ります。

運転時には、これまで通り運転免許証を携帯し、提示を求められた場合には速やかに提示する必要があります。

4.1 運転免許証とマイナンバーカード一体化の誤解

一体化によって、以下のような誤解が生じやすいので注意が必要です。

  • マイナンバーカードがあれば運転免許証は不要になる
  • マイナンバーカードで運転免許証の更新手続きができる

繰り返しになりますが、一体化はあくまでも利便性を高めるための措置であり、運転免許証の必要性や重要性が変わるわけではありません。運転免許証はこれまで通り、安全運転の意識と責任を持ち、交通ルールを遵守するために必要不可欠なものです。

4.2 一体化によって期待されるメリット

誤解しやすい点がある一方で、一体化によって様々なメリットが期待されています。主なメリットは以下の通りです。

メリット内容
手続きの効率化運転免許証の更新や住所変更などの手続きが簡素化されることが期待されます。一部の自治体では、コンビニエンスストアに設置されたキオスク端末で、マイナンバーカードを用いた運転免許証の更新手続きが可能になるなど、利便性の向上が見込まれます。警視庁:運転免許証の更新手続き
本人確認の強化マイナンバーカードには、顔写真やICチップによる電子証明書が搭載されており、高いセキュリティレベルで本人確認が可能です。これにより、なりすましなどの不正行為を抑制し、より安全な社会の実現に貢献することが期待されます。
デジタル化の推進運転免許証のデジタル化は、行政手続きのオンライン化や、民間企業における本人確認の効率化など、様々な分野でのデジタル化を推進する役割を果たすと考えられています。将来的には、スマートフォンなどを用いた運転免許証の提示など、更なる利便性向上が期待されています。

これらのメリットを享受するためにも、一体化に関する正しい情報を理解しておくことが重要です。

 

5. マイナカード | まとめ

2025年3月開始予定のマイナンバーカードと運転免許証の一体化は、手続きの効率化や本人確認の強化など、多くのメリットをもたらします。

オンライン講習の導入により、手続きの一部は自宅などでも行えるようになり、利便性はさらに高まります。一方で、紛失時のリスクや個人情報の漏洩など、注意すべき点も存在します。

しかし、政府はセキュリティ対策やプライバシー保護に力を入れており、今後さらに安心して利用できる環境が整っていくと期待されます。

メリット・デメリット、手続きの流れをよく理解した上で、自身にとって最適な選択をしましょう。

 

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