「やりたいことがたくさんあって、一つに絞れない…」
「好奇心はあるけど、どれが本命かわからない…」
「これって、起業には向いていない性格なのかな?」
そんなふうに、自分の“多動力”や“飽きっぽさ”をマイナスに捉えていませんか?
でも実は、やりたいことが多すぎる人こそ、起業に向いているのです。
時代はすでに、「一つの専門性で一生食べる」モデルから、「複数の関心を掛け合わせて、自分にしかない価値をつくる」モデルへと移行しています。
今こそ、自分の“分散して見える興味”を、自由に形にしていくチャンスです。
本記事では、「やりたいことが多い人が、なぜ起業に向いているのか」、そして「その特性をどう活かすのか」について、具体的に紹介していきます。
「何者か」にならなくていい時代
これまでの社会では、「何の人なのか」がはっきりしているほうが評価されてきました。
・デザイナーならデザイン一本
・営業なら営業スキルを極める
・教師なら教える力で勝負する
でも今の時代は、YouTuberが本を出し、コーチがカフェを開き、ライターが講師をしながら旅している…そんな“複合的な働き方”が当たり前になってきています。
つまり、「ひとつに絞らないこと」がマイナスではなく、むしろ複数の興味・スキルを活かす“強み”に変わる時代だということ。
「やりたいことが多い=ブレている」ではなく、「やりたいことが多い=可能性が多い」と言い換えることができるのです。
起業=自分の多様性を活かせる働き方
会社員はどうしても「担当業務」が決まってしまうため、自分の興味を横断的に活かしにくい側面があります。
一方、起業とは、「自分で仕事をつくる」働き方。
つまり、複数の興味を、自分の裁量で組み合わせてビジネスにできるのが最大のメリットです。
たとえば:
・デザイン × 文章力 → ブランド発信サポート
・料理好き × 海外経験 → 食×文化のオンライン講座
・心理学 × イラスト → 感情の可視化ツールを提供
こうした”掛け算型の価値提供”ができるのは、まさに「やりたいことが多い人」だからこそ。
「好きが多い」「試したいことがある」「表現の形が複数ある」
それは“ブレ”ではなく、“起業のタネ”なのです。
「好奇心を広げる力」は、時代に求められている
今のビジネス環境は、変化が速く、昨日の正解が今日には通用しないことも多々あります。
そんな時代に必要とされるのは、「一つの答えに固執する人」よりも、変化に柔軟に対応できる人です。
・多分野にアンテナがある
・未知の世界に興味を持てる
・複数の領域を横断できる
これはすべて、「やりたいことが多い人」が自然に備えている特性です。時代が不確実であるほど、“一つの肩書きだけに頼らない柔軟さ”が大きな武器になるのです。
起業のカタチも、多様でいい
「起業」というと、何か壮大なビジネスモデルを立てて、資金調達をして…というイメージを持つかもしれませんが、今やその必要はありません。
・月に1回のワークショップ開催
・noteでコンテンツを販売
・SNSでコミュニティをつくる
・自宅で小さな教室を開く
こうした生活に溶け込む小さな起業=ライフスタイル起業こそ、「やりたいことが多い人」にぴったりな形です。
その都度、気になるテーマに取り組んでOK。
季節ごとにサービスを変えてもOK。
1年後にやっていることが変わっていても、それがむしろ“自然な進化”になります。
「全部やってみる」から始めていい
「でも、何から始めたらいいかわからない」そう思ったら、まずは“やりたいことを全部やってみる”ことからスタートしてみてください。
実際にやってみることでしか、自分との相性や、反応、継続の可能性は見えてきません。
そして、少しずつ「自分が続けたいこと」「人に求められること」「収益になること」が重なる部分が見えてきます。
それが、あなただけの“マルチパッション起業”の核になります。
「選ばれたい自分」ではなく「本当の自分」で
起業とは、自分の可能性を、自分の手で使えるようにしていく営みです。
「選ばれるには専門性が必要」
「まずは何か一つに絞らなきゃ」
そんな“常識”に縛られる必要はありません。
やりたいことが多い人には、
・自分の人生を面白くする力
・他人の視点に立てる柔軟さ
・新しい価値を生み出す想像力
が備わっています。
あとは、「自分にはその力がある」と信じて、小さく動き出すだけ。
一つに絞らなくていい。全部やらなくてもいい。でも、やってみたいと思えるものに、素直に手を伸ばしていい。
「やりたいことが多すぎる人」こそ、時代の主役になれる。