「やりたいことだけをして生きていきたい」と願う人は多くいます。
ですが現実には、生活を成り立たせるために“稼げること”を優先せざるを得ない場面も多いものです。
一方で、「稼げるけど、全然やりたくないこと」を続けることには、どこかで限界がやってきます。
では、「やりたいこと」と「稼げること」は、どこかでつなげることができるのでしょうか。
実はこの2つを結びつけるには、いきなり答えを求めるのではなく、“設計図”を描くことがとても大切です。
「やりたいこと」は曖昧でも構わない
多くの人が、「やりたいことがまだ見つからない」と口にします。ですが、実は“やりたいこと”は、明確な職業名や役割でなくても構いません。
むしろ、「誰かに感謝されることが嬉しい」「自分の言葉で人を勇気づけたい」といった感覚的なもので十分なのです。
この“感覚”を見過ごさずに拾い集めることが、設計図の第一歩になります。
たとえば、「旅が好き」「子どもと関わるのが楽しい」「SNSで情報発信するのが苦にならない」など、日常の中にヒントはたくさん散らばっています。
稼げるポイントを探る「社会との接点」
一方で、「稼げること」は“社会から必要とされていること”と深く関わっています。スキルや経験が求められていて、対価が発生する領域は「社会との接点」であり、ここを見逃すわけにはいきません。
ここで重要になるのが、“自分ができること”ではなく“相手にとって価値があること”をどう提供できるか、という視点です。「イラストが描ける」「料理が得意」などのスキルがあるとして、それを誰にどう届ければお金が生まれるのか? という問いを持つことで、ビジネスの入口が見えてきます。
「つなぐ」ために必要な3つの視点
では、「やりたいこと」と「稼げること」をどう“つなぐ”のか。ここでは3つの視点を持つことをおすすめします。
① “誰のために”を明確にする
まず、「誰の役に立ちたいのか?」を明確にしましょう。
自分が届けたい相手を具体的に想像することで、提供するサービスや商品の軸が定まります。
「働くお母さんの支えになりたい」「地方で挑戦する若者を応援したい」など、対象が見えてくると、自然とその人たちが直面する悩みや課題も浮かび上がります。
② “小さな価値”に注目する
完璧で大きなビジネスを目指す必要はありません。
「こんなことで喜んでもらえるのか」という“小さな価値”こそが、ビジネスの出発点です。
たとえば、「毎日の献立を考えるのが面倒」という人に、1週間分のレシピを提案するだけでも感謝されるサービスになります。自分にとって“当たり前”でも、他人にとっては“有難い”ことがあります。
③ “実験”を恐れず、形にする
やりたいことと稼げることを結びつけるには、まず「小さな実験」を重ねることが大切です。SNSで発信してみる、身近な人にモニターになってもらう、オンラインでサービスを試すなど、“完璧じゃなくても始める”ことが突破口になります。この段階で得られるフィードバックは非常に貴重です。誰が喜んでくれたのか、どんな価値が伝わったのかを振り返ることで、少しずつ自分なりの「つながり方」が見えてきます。
設計図は“自分の言葉”で描くもの
最後にお伝えしたいのは、どんなに他人の成功事例を真似しても、自分にとってしっくりくる方法でなければ長く続かないということです。だからこそ、自分の言葉で、自分なりの設計図を描くことが必要です。
「やりたいことだけじゃ食べていけない」と言われる時代は終わりつつあります。
むしろ、“誰にどう役に立つのか”を自分で設計し、磨き上げることができれば、「やりたいこと」が「稼げること」に変わっていくのです。
焦らず、でも止まらず。設計図を描くことから、あなたの働き方は少しずつ変わりはじめます。