今さら聞けない個人事業主のメリット、デメリット
- 2024/8/20
- 個人事業主
コロナの影響もあり今や働き方の選択肢も増え、様々な働き方が認められる時代になってきましたね。
その選択肢の中に個人事業主も当然入ってきますし、ニュースなどでもよく耳にすると思います。
ただ「個人事業主って実際どうなの?」「どんな働き方ができるの?」と考える人も少なくないでしょうし、今さらなかなか聞けないですよね。。
この記事では、個人事業主のメリットやデメリット、そして普通の会社員との違いなどについて解説します。
1. 個人事業主とは?
個人事業主とは、法人格を持たずに事業を行う個人のことを指します。
つまり、自分自身で事業の責任者となり、利益を得る代わりに、事業で生じた損失もすべて自分が負うことになります。
会社員とは異なり、自分の裁量で自由に仕事を進められることが大きな魅力です。
1.1 個人事業主のメリット・デメリット
個人事業主として事業を行うには、メリットだけでなくデメリットも理解しておく必要があります。しっかりと理解した上で、自分に合った働き方かどうかを判断しましょう。
1.1.1 メリット
- 自由な働き方ができる:時間や場所、仕事の進め方などを自分の裁量で決めることができます。通勤時間や残業に縛られることなく、自分のペースで仕事ができる点は大きなメリットと言えるでしょう。
- 収入が増える可能性がある:会社員のように給料が決まっているわけではないため、自分の努力や工夫次第で収入を増やすことができます。もちろん、事業が軌道に乗るまでは収入が安定しない場合もありますが、大きな可能性を秘めている点は魅力です。
- 様々な税制上の優遇措置を受けられる:個人事業主は、青色申告を行うことで、様々な税制上の優遇措置を受けることができます。例えば、青色申告特別控除や事業所得の損失を他の所得と相殺できる損益通算などがあります。これらの優遇措置を活用することで、節税効果を期待できます。
1.1.2 デメリット
- 収入が安定しない場合がある:個人事業主は、仕事の受注状況によって収入が大きく変動する可能性があります。特に、事業開始当初は収入が安定せず、生活費のやりくりに苦労する人も少なくありません。
- すべての責任を負う必要がある:個人事業主は、事業で生じた損失やトラブルなどの責任をすべて自分で負う必要があります。万が一、多額の負債を抱えてしまった場合、私財を処分して弁済しなければなりません。
- 社会的な信用を得にくい場合がある:個人事業主は、会社員と比較して社会的な信用を得にくいとされています。そのため、融資を受けにくかったり、取引先との契約が不利な条件になることもあります。
2. 個人事業主と会社員との違い
個人事業主と会社員との大きな違いは、労働基準法の適用有無です。
会社員は労働基準法の保護を受けることができますが、個人事業主は適用外となります。そのため、労働時間や休日、残業代などの規定は適用されません。
また、社会保険についても、会社員は健康保険や厚生年金に加入するのが一般的ですが、個人事業主は国民健康保険や国民年金に加入することになります。
項目 | 個人事業主 | 会社員 |
---|---|---|
労働時間・休日 | 原則自由 | 労働基準法の適用 |
社会保険 | 国民健康保険、国民年金 | 健康保険、厚生年金 |
税金 | 確定申告が必要 | 年末調整 |
責任 | 無限責任 | 有限責任 |
3. 個人事業主とフリーランスとの違い
個人事業主とフリーランスは、どちらも法人格を持たずに事業を行うという点では共通しています。
しかし、フリーランスは雇用契約を結ばずに仕事を受注する働き方を指すことが多いのに対し、個人事業主は、事業内容や規模に関わらず、個人で事業を行う人を幅広く指します。
そのため、フリーランスは個人事業主の一つの形態と捉えることができます。
いかがでしたか?
本記事では今流行りの個人事業主の働き方やメリットデメリットそして会社員との違いについて解説しました。
今回の記事を読んで、自分の働くスタンスに合うなと思われた方は個人事業主として働くことを視野に入れてもいいかもしれませんね。