中小企業倒産防止共済 満期を迎えたら解約する?
- 2023/2/12
- トピックス

取引先が急に倒産してしまった。
このままでは予定していた収益が大幅に下がってしまう。
下手したら、こっちまで倒産しかねない。
そんな万が一の事態に備えておける「中小企業倒産防止共済(経営セーフティ共済)」は非常に便利な共済です。
月額の掛金を月々5000円~20万円まで5000円単位で設定でき、しかも途中で増額や減額ができるため、経営状況に合わせて積み立てることができ、掛け止めもできるため「途中で払えなくなったらどうしよう」となることも少ないので安心して利用できます。
この掛金は損金として、計上できるため、節税効果としても非常に高い効果が見込めます。
万が一の事態に備えながら、節税対策ができるということで、導入する企業がとても多い共済となっています。
万が一の時の貸付も被害額か掛金総額の10倍を比較した時に少ない方の額で借りることができます。
しかし、この時に掛金の10倍とありますが、掛金は800万円で満額となるため、最大で8000万円までとなっています。
ですので、今回は満期となった場合、どうすればよいのか考えてみましょう。
倒産防止共済 上限800万円になったらどう使う?
まずは一般的には万が一の事態に備えて、そのままにしておくことでしょう。
せっかく数年間もかけて積み立てたのですから、当初の目的通りにしておけば安心ですね。
次は解約して、800万円を回収するのも手です。
ただし、この時に注意しなければいけないのが、積み立てている間は損金として節税できていましたが、解約してしまうと個人事業主ならば雑所得、法人ならば益金として課税対象となってしまいます。
そのため、解約する場合は余計な税金を払わないようにするために用途を決めないと意味がありません。
その方法としては設備投資がありますが、減価償却があるため、それほど大きな効果は見込めません。
そこでおすすめなのが、社員や役員の退職金として相殺するのが良いでしょう。
ただし、金額をいくらにするかは専門的な知識が必要となりますので、税理士の方と相談してください。