起業家をコーチングのタイプ別診断してみると衝撃の結果が出た
- 2022/3/7
- 個人事業主
コーチングのタイプ分類と言うと、一般的には部下の特性を理解するために行われますが、
前回の記事でも書きました北山サムさんの研究論文1)では、成功している起業家の方にインタビューされています。
これはなかなか珍しいデータですし、やはりかなり偏ったデータが出ていて非常に興味深いです。
また、ここで言う成功者というのは大企業の大社長ではなく、以下の条件を満たす比較的起業してから日にちの経っていない社長さんです。
- 起業して3年以上10年以内
- 経営利益が黒字であり、売り上げを伸ばしている
- 起業前の就業形態よりも精神的に満足している
- 時間に余裕ができた
- 仕事が楽しいと感じている
- ストレスが減ったと感じている
一般的なビジネス書やネット記事では大社長や大成功者の例が多く、
これから起業家を目指す人にとっては参考にならないことも多くあります。
実際、大企業と小企業では経営の仕方そのものが全く異なります。
では、さっそく見ていきましょう!
コーチングのタイプ分類とは
まずはここを簡単に説明しないといけませんね。
「ソーシャルスタイル診断」とか「DiSC理論」とも呼ばれています。
質問に対する回答から分類するもので、もしかするとあなたも経験があるかもしれません。
私も管理職に就いた時に自己分析として受けた記憶があります。
プロモーター:自己主張強い+感情表現する 新しいこと・斬新なことを楽しんでやりたい
コントローラー:自己主張強い+感情抑制する 指示・命令されることが嫌いで、自分の思った通りに進めたい
アナライザー:自己主張弱い+感情抑制する 計画を立ててその計画通りに進めたい
サポーター:自己主張弱い+感情表現する 人に貢献し、協力して何かを成し遂げ、承認されたい
あなたはどれに当てはまると思いますか?
実際には有料の診断を受けないといけないようですが、無料で受けられるやつもネットに転がってますので、興味があればやってみて下さい。
起業家がタイプ別診断をすると○○が圧倒的に多かった
では、北山さんの論文1)で調査された結果を見てみましょう。
対象は先ほど述べた条件に合致した72名の成功した起業家です。
プロモーター:55.5%
コントローラー:21%
アナライザー:23.4%
サポーター:0%
いかがでしょうか?
けっこう明確に分かれてますよね。
特に顕著なのがサポーターが0%ということ。
端的に言うと、エネルギッシュな人がプロモーターです。
とにかく表に出す人、とも言えます。
プロモーターの人は、『人に影響を与えたい』という欲求があります。
アイディアがどんどん湧いてきて、楽しいことをどんどんやるタイプ。
確かに、起業家に向いている性格と言えます。
サポータータイプの人は、いわゆる『いい人』です。
優しくて人から好かれるタイプですが、このタイプが0%、72名のアンケートで1名もいないということは興味深いことです。
もしあなたがサポータータイプだと思うのであれば、起業には慎重になった方がよいかもしれません。
起業家のタイプ別診断結果まとめ
- 起業家にはプロモーターが多い
- 逆に、サポーターは極端に少ない
ずばり、こういうことですね。
あくまでも診断ですので100%ではありませんし、サポータータイプでも起業で成功する人はいると思います。
ただし、傾向としてプロモーターが多いということは事実であり、そういう行動を意識することも大事なことかもしれません。
背伸びを続けることはストレスになりますので、この先何十年も続けられるものではありません。
もしあなたが会社で仕事をするのは嫌だけど、明らかにサポータータイプであればどうすれば良いでしょうか?
プロモーターの方とタッグを組んで大きなビジネスに取り組んでみてはいかがでしょうか?
文字通りサポーターのあなたがグイグイ前に行く社長を補助して会社で大きな結果を出すことができれば、とても喜ばしいことです。
何も一人社長で表に立つことばかりが起業ではありません、あなたに合った起業を考えてみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【参考文献】
1) 北山サム:起業家の性格的特徴とリーダーシップによる類型化https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/KO40002001-00002012-0024.pdf?file_id=125867