2021年の確定申告では、税制改正によりe-Taxを利用した確定申告にて青色申告をした場合に65万円の控除が受けられるようになります。
e-Taxを利用しなかった場合は55万円控除となりますので、10万円分控除を受けられなくなります。
これはただ単にもったいないので、これを期にe-Taxを利用して賢く節税しませんか?
青色申告特別控除とは
個人事業主であれば知らない人はいないと思いますが、確定申告には青色と白色があります。
過去の記事でも書きましたが、基本的に青色申告特別控除を受けようとした方が良いです、白色申告と極端に変わらない条件なのに控除額が10万円⇒65万円と大幅にUpします。
以前は年収300万円未満で白色申告であれば、記帳や帳簿保存の義務がありませんでしたので、それなりに白色申告のメリットがありました。
2014年からは年収300万円以下の事業者にも記帳や帳簿保存の義務が課せられたため白色申告のメリットは少ないと言えます。
65万円の青色申告特別控除を受けるには以下の条件を満たす必要があります。
① 複式簿記での記帳を行う
② 申告書に貸借対照表と損益計算書などを添付
③ 期限内申告
これらの条件に加えて令和2年分(2021年確定申告)からは
④ e-Taxによる申告
⑤ 電子帳簿保存(令和2年分については9月30日までに申請が必要なので今年は間に合いません)
が必要となります。
実質、今から準備するのであればe-Taxによる確定申告が必須となります。
e-Taxはどうやってするの?
では、問題となるのはe-Taxですね。
すでにご利用されている個人事業主の方も多いかと思いますが、利用方法を確認しましょう。
e-Taxとは、自宅のパソコンなどからインターネットで確定申告を行うことです。
税務署のパソコンではe-Taxは利用できません。
経験がある方は分かると思いますが、確定申告の時期の税務署は恐ろしく混みます。
特に今年はコロナの影響もあり制限が強くかかると予想されますので、時間的拘束を避けるためにも感染対策のためにもe-Taxにはメリットが大きいでしょう。
e-Taxに必要なものとしてマイナンバーカードがあります。
マイナンバーカードを取得してe-Taxの準備をしましょう!
マイナンバーカードの取得方法
基本的に住民票のある市役所・区役所での手続きだったのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で各自治体で市役所・区役所への来庁を減らそうとしています。
市役所・区役所によって対応は異なるようなので、お住いの市役所・区役所をご確認下さい。
マイナンバーカードの申請には顔写真が必要です。
市役所や区役所で撮影するのが嫌だ、変な顔になる、という方は多いようです。
運転免許証の写真のようにこわばってしまうかもしれませんからね。笑
4つの申請方法をご紹介します。
郵送で申請する
『個人番号カード交付申請書』に必要事項を記入して顔写真を貼り付けて送付します。
なお、申請書はマイナンバーカードを郵送されてきた際に同封されています。
申請書がない場合は住民票がある市役所・区役所に申請して取り寄せるもしくは取りに行きます。
写真を印刷しないといけないのがこの方法のデメリットでしょう。
多くの個人事業主はインターネットを利用できる環境にあると思いますし、e-Taxで確定申告をしようとしているのであればこの後説明するインターネットもしくはスマホでの申請が良いと思います。
パソコンから申請する
こちらから申請を行います。
メールアドレスを登録します。
メールアドレスに届いたURLから顔写真を登録します。
顔写真は6カ月以内に撮影した正面を向いている背景のない写真にします。
ピンぼけやかぶりものがあるものはNGですので注意して下さい。
あとは生年月日など必要事項を記入すればOKです。
スマホからの申請
やり方はパソコンからとほとんど変わりませんが、申請書のQRコードを読み取ってそこから申請を開始するのが大きな違いです。
あとはパソコンと同様に顔写真を登録し、必要事項を記入すればOK。
顔写真のチェック事項も同じです。
まちなかの証明写真機からの申請
対応しているのは以下の機種のみです。
株式会社DNPフォトイメージングジャパン
日本オート・フォート株式会社
富士フイルム株式会社
タッチパネルから「個人番号カード申請」を選択し、撮影用のお金を入れて、交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざします。
あとは今までと同じです、顔写真は登録されるので必要事項を写真機で入力すればOK。
まとめ
いかがでしょうか?
それほど難しい作業ではないのですが、マイナンバーカードは申請から交付に1カ月程度と時間がかかります。
特に2020年12月は来年の青色申告特別控除のために申請が非常に込み合っており2カ月程度かかるとされています。
可能な限り早めに申請しないと確定申告に間に合いません。
面倒くさがらずに手続きを済ませてしまいましょう!