中小企業倒産防止共済 実はお得な前納制度
- 2023/2/21
- 税金関連

倒産防止共済は企業や個人事業主や企業が、取引先の急な倒産などがあった場合に、
本来入ってくるはずだった売上が入らないことによる連鎖倒産を防ぐための制度です。
毎月の積立を行うことで、「実際の損害額」もしくは「掛金総額の10倍」のうちでどちらか少ない方を借入れすることができます。
この掛金は100%を損金として計上できるため、節税として非常に高い効果を期待できあます。
掛金は月額で5000円~20万円まで自由に設定できるため、最大で年間240万円を必要経費として計上できます。
例えば、 掛金月額20万円 × 年間支払12ヶ月 であれば、240万円が支払った時点で損金となります。
中小企業倒産防止共済 前納すれば掛金が一部戻ってくる
ただし、これは一般的な支払方法であって
実は中小企業倒産防止共済には
「前納」という制度があって、1年先までの期間内で任意の月数分の支払いを前払いすることができます。
この「前納」のメリットは、前納した分もしっかりとその年の経費として計上できるため、通常の支払いであれば1年間に240万までしか経費にできなかったものが
さらに1年間分を前払いすれば480万円も経費として計上でき、さらに高い節税効果が見込めます。
前納する場合は、別途で申し込みをする必要があるため、詳しくは関連機関などにご相談ください。
また、この前納には上述のような節税効果以外にも、ちょっとしたメリットがあります。
それが前納減額金という、いわゆる割引制度です。
前納をした場合には
掛金月額×5/1,000×前納月数
という計算で掛金の一部が戻ってきます。
ただでさえ節税効果が高いのに、前納すると実質的な割引制度がある前納。
余裕があるなら、使わない手はないですね。