個人事業主として活動していると、事業とは関係ないお金の出入りがあります。
これは原則事業主貸・借で記帳することになります。
また、プライベートのあなたが事業主のあなたにお金を渡した場合も事業主借になります。
つまり、プライベートのあなたと事業主であるあなたを別と考えて処理することが大事になります。
ちょっとややこしいですよね。
次から詳しく、具体的な事例を入れて分かりやすいように解説していきますので最後まで読み進めて下さいね。
事業主借とは?
先ほども書きましたが、以下の場合が事業主借となります
- プライベートのあなたが事業主のあなたにお金を渡した場合
- 事業とは関係のないお金が入ってきたとき
これらの際に利用します。
ポイントはプライベートのあなたと個人事業主のあなたを分けて考えること。
これは事業主借勘定以外においても、常に意識しておく必要があります。
プライベート用の口座と事業用の口座は分けておきましょう。
プライベート用のクレジットカードと事業用のクレジットカードは分けておきましょう。
プライベート用の財布と事業用の財布は分けておきましょう。
混同するとややこしくなるだけでなく、帳簿の際に無駄な処理が増えるだけです。
なお、事業主借・貸という勘定は法人では使わない、個人事業主特有の帳簿です。
事業主借はどんな時に使うのか
よくある事例を元に説明していきます。
例)プライベート用のクレジットカードで事業用の消耗品を購入した
この場合は、事業主借で処理することになります。
クレジットカードは毎月たくさん利用すると思います。
そうなると、1年間ではかなりの量になりますよね?
それをすべて仕分けして記帳するのは手間でしかないと思います。
そして、事業主借がやけに多い帳簿になります。
あまり見栄えもよくないですし、良い印象は与えません。
私も昔は兼用していたのですが、めちゃくちゃ手間でした。
以後は、楽天ビジネスカードを利用して事業用とプライベート用を完全に分けています。
例)プライベートの貯金から、事業の支払いのためのお金を事業用口座に入金した
これもよくあると思います、ちょっと事業用のお金が足りなくなったから入金するというやつです。
現金の場合も同様です。
収入として計上しないようにしましょう。
例)事業用口座に利息がついた
これは毎年少なからずあると思います、本当に微々たるもので処理するのも面倒なのですが、しっかり事業主借として仕分けしてください。
利子は預金利息と言います、これは事業所得ではなく利子所得と呼ばれます。
帳簿するのは事業所得ですよね?
だから、利子は事業所得に関係ないので事業主借として計上するのです。
事業主借と事業主貸は年末に相殺されて元入金になる
最後にですが、事業主借が多くなってくると、なんとなく心配になってきます。
こんなに借りてることが税務署にバレたら怪しまれないかな?
そう感じるものですが、必ずしも事業主借が多いことで税務署に目を付けられるということはないようです。
最終的に、事業主借と事業主貸は相殺されます。
事業主借の方が多ければ、元入金はプラスとなり、事業主貸が多ければマイナスとなります。
まとめ
個人事業主として事業をしていると結構頻繁に使うことになる事業主勘定。
法人にはない、個人事業主ならではの勘定科目です。
使い方をきちんと理解しておきましょう。
そして繰り返しになりますが、事業用とプライベート用の口座やクレジットカードは分けておくことをおススメします。
最後までお読みいただきありがとうございました。