自分を助けてくれた高知に恩返しをするべく様々なイベントを開催 第1回-2
- 2021/5/24
- インタビュー
合同会社ヴェントレス 代表取締役 中尾 拓 様
1981年生まれ、京都市出身。2005年より約10年間プロサッカーコーチとして、現場指導並びにクラブ経営・連盟(大会運営委員長)に従事。
2013年からINAC神戸にて、アカデミー統括ディレクターとして組織構築・選手コーチの育成、ホームタウンマネージャーとしてゼロから年間160か所以上のイベントへチーム出演連携を実施。
2020年1月にLLC Veintress(合同会社ヴェントレス)を設立し、【人が育つ環境づくり】をテーマに、イベント企画運営やクラブや企業のサポート、人材育成・地域創生・ソーシャルビジネスに取り組んでいる。
前回のインタビュー
大塚製薬といえばといえば、日本を代表する大企業だと思いますが、何故それほどスポーツ業界で働こうと思ったのですか?
当時は若かったので、先程も言いましたが間違った選択をしたかもしれません。(笑)
冗談はさておき、綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、私は本当にサッカーやその関係者の方々に救われてきたので、今後は私が救う側、サポートする側になりたいと思ったのです。
実は大学1回生の頃に1度サッカーを辞めようと思ったことがあります。
理由は今思えば私が未熟だっただけの話なのですが、私はプロサッカー選手になる為にやっていたのですが、他の選手の理由はもちろん様々でサッカーをするスタンスや方向性に悩み、結果退部しようと思ってしまったのです。
その時に当時の仲間や地域の方々が、相談に乗ってくれて何とか辞めずに卒業することが出来ました。
地方大学だったということもあり、サッカー部の仲間のほとんどは県外から来ていて1人暮らしをしていました。
先輩方も本当に助けてもらい、毎日の様に近所の定食屋で時間を過ごし、地域の方々と交流することが普通な環境で私にはその日常が凄く大切でしたし、東京や大阪みたいな大都市ではそのような体験は出来なかったと思います。
その交流があったお陰で今の私がありますし、現在も自分を助けてくれた高知に恩返しをするべく様々なイベントを高知で実施しています。
そういったイベントをやる為に起業されたのですか?
それも一つのきっかけではありますが、まず私の会社ヴェントレスのコンセプトは「人が育つ環境作りをして社会に貢献する」です。事業としてはイベント、パーソナルコーチング、チームマネージメント、ソーシャルビジネスと多岐にわたります。
私の出身は京都で今も拠点は関西ではありますが、先程も申し上げたように高知でも多数イベントを実施しています。
中でも高知りょうまフェスタは中学生・小学生を中心に地域の方と協力しながらイベントを実施しています。
どちらも年間通して3000人以上が参加するイベントになっています。
特徴としては、イベントに関わる全ての人(チームの選手・スタッフ・保護者、運営スタッフ、現地スタッフ、地域の方々)が、「成長」をキーワードとし準備参加してくれていること、また1つのイベントでは、参加者自身が大会運営をやり、必要なサポートも地域大学生等が行うという自主性を重んじるという取り組みもしています。
もちろん必要最低限な仕事は私も含めスタッフが対応しますが、弊社は人財育成も大きなテーマとしていますので、これから社会に出ていく若者にとって有意義になるように大会運営を目指しています。
パーソナルコーチングではWeリーグの選手(2021年9月開幕の女子プロサッカーリーグ)や一般社会人の方、成長期の子どもとその保護者の方など、様々な個別課題に一緒に向き合い解決を目指しコーチングを行っています。
スペシャルインタビューは全4回
第2回 自分を助けてくれた高知に恩返しをするべく様々なイベントを開催